カラオケやイベントなどでフィードバック(ハウリング)に悩む場合があります.
その1つの対策です.
まず,ひとつの原因ですが,ある特定の周波数(音程とおもって差し支えありません)をよく拾うマイクや,特定の周波数を出すスピーカーがあったりします.(今回はマイクに限って書きます)
(黒い線で描いた絵はマイクのつもりです)
で,その音をマイクで拾ったとき(赤い線)
1周目 アンプ(音をおおきくする機械)で音が増幅されて出てきます
2周目 増幅された音を拾ってそれをさらに大きくして出します
4周目 さらに増幅して音を出します
以下無限ループで爆音になります
これを防ぐには,
(1)スピーカーとマイクを遠ざける
音は遅く伝わりるんで。そして、
(2)特定の周波数をカットする
どうしてもその音をひろいやすいマイクは,それが原因でフィードバックします.そこで,出す音のうちマイクにひろいやすい音をカットします.
つまり
800Hzに反応しやすいマイクの場合,スピーカーから800Hzの音が出にくいようにして無限ループさせないようにします.
これはPA(Public Address)機器を持ち込んだ場合に事前にチェックしなくてはなりません.そこでPA担当者は,シーっとか,ハッハッとか,マイクチェック!とか言っていろんな周波数の音を出してハウリングしないかチェックしいます.
ちなみにこの作業は会場毎におこないます.
というのも会場ごとに反響特性が違うからですね.マイクでひろいやすい音が会場によっては吸収され,会場によっては反響して回り込んでくるかもしれないからです.
なので「マイクチェック」としつこく,歩きながら言っているのはいろいろな周波数といろいろな場所(反響)でまんべんなくチェックしてるからで,かっこつけているわけではありません.
お客さんに不快な思いをさせないようにする,重要な作業です.